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部屋とYシャツとわらG

部屋とYシャツとわらG

小学校1年生 1・2学期

養護学校の休日イベント [ 最近のことの日記 ]

 今日は地元の養護学校の休日イベントに親子3人で行ってきた。イベントというか、月に1回くらいいくつかのコースを開いてくれていて、養護学校の子だけでなく地元の特学の子もふくめて、自由参加で遊ばせてくれる…という地元養護学校のとてもありがたい取り組みだ。

 自分が養護学校の教員だった時も似た企画があったが、それは「生徒を教員に一日あずけて、親は引き渡しだけする」というものだったので、日頃担任しない子をあずかる教員も大変だったり、地域の他の子は来られないし、第一それでは日頃の学校とたいして変わらないし…???と意義がよくわからないものだった。その内容と比べると、ここの取り組みは、親子で楽しめるし、よその親子とも交流できるし、何より養護学校の充実した設備…が役立っていてとても気に入っている。

 これまでも、トランポリン遊びとかインラインスケート(この時は学校備品の歩行訓練用の補助具が役に立った)とか小さなプールでの水遊びとか和太鼓教室とかたくさん遊ばせてもらっている。特にボランティアさんや養護学校の先生達と交流することで息子Sもいろいろなことにチャレンジできるのがありがたい。(親とだとすぐに「イヤ」と言ってくるのに、初対面の人には調子いいのだ)

 今日は「音楽遊び」に参加。市内の某中学校のブラスバンド部が来てくれて、演奏を聴いたり、楽器をいじらせてくれたり…という企画だった。考えてみればクラッシックのコンサートなんて、うちの多動の僕ちゃんとなんて行けるわけがないので、無料で聴けて、しかもマットでゆったり…すばらしい企画だ。

 でもゆったりとしていられないのは、そうして親がウトウトしていると、急にSは立ちあがって「ステージに突進」しようとするのだ。気づいて手を取って捕まえるのだが、多分何かの楽器をさわりたくてしょうがないのだと思う。

 そして「楽器をさわっていい時間に」なった。彼は打楽器に興味があったらしく、いろいろといじってまわっていた。中学生がいろいろと説明してくれたり、持ち方とか教えてくれるのだが、「すべて俺流」のSは、木琴の棒も逆さに持ったり上から突いたり、トランペットは反対側に顔を入れたがり…と笑わせてくれた。

 中学生達もこの日は演奏するだけでなく、がんばって子どもたちをリードするぞと気合いが入っており、一生懸命でなかなか好感が持てた。こういう交流こそ大切なんだろうなと思った。

 自分が仕事で行っている市の他の中学校のブラスバンド部が来ていたのだが、「ということは、うちの中学校が来る可能性もあったのか…」とふと思い、ブラスバンド部のメンバーの顔ぶれを何人か思い出してみた。

「あー、危なかった。もしうちの学校がこの役になって来ていたら、うちの子はまちがいなくおもちゃにされるところだった…」(日頃の報復もあるし…)

 草の根の交流も、日頃知らない人同士だからこそ、お互い優しくなれるのであった。

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その男、凶暴につき。 [ 最近のことの日記 ]

 うちのSはここの所、とても「危険な男」だ。本人はいたって元気だが、まわりにいる人がケガをする。もちろん原因はすべてSだが…。

 2日前はこうだ。

 毎週、火曜日だけは、仕事の時間が早いので、私が歩いて送らずに、祖父に車で送ってもらっている。歩く時は態度もそう悪くないのだが(30分くらいかかるので4月当初は途中で泣きわめいたり大変だったが)、もしも途中で何かあったら、祖父は携帯電話もないし、車で出動する人もいないし…ということで、安全のため、その日は車で行ってもらっている。なので、駐車場で降りて教室までの200mくらいでは何事もないはず…なのだがなぜか行き帰りにいろいろ起こるのだ。

 で、2日前…車を降りる時に祖父は油断したのか、Sを先に外に出して、後からランドセルを取ろうとしたらしい。「ちょっと待ってね」と言ったそうだが、待つわけがない! 別に急いで学校に行きたいわけではないのだが、「イタズラ心」がムクムクと湧き起こったSは、祖父が車に頭を入れたその一瞬に、ダッシュ!

 車がそう通る道ではないが、一応道路なので、祖父はあわててSを追って、駐車場の砂利道を駆けだした!

…はずだったが、すでに70歳を超えた祖父の体はついていかず、駐車場の砂利の上で大転倒! ひざやひざを打ってすりむいて血だらけ…となったとのこと。

 「ジイジ」が倒れたのを見て、それ以上は逃げずにそばにいたそうなので、それがせめてもの救いだったが、 「ニヤニヤ」しながら近づいてきたそうだ。

 そして、教室の前で、あいさつをしてくれた同じクラスの6年生のお姉さんに、ニコニコしながらソフトな?かみつきをしようとして止められ、かみつき未遂。

 帰りにも見送ってくれた2年生のお兄さんの足に軽くキック。もう一度強くやろうとした所を後ろから祖父に引っぱられて空振り…じいさんファインプレイ!

 家に帰っても調子こいていたそうで、おしっこに行くのを嫌がり(極限になり、自分で行くこともあるが、時間を見て促さないとお漏らしする)、やっとやらせた後に、パンツをはかせようと祖父が脇を抱え上げ宙ぶらりんの状態で、祖母が前に座って履かせようとした所、祖母の首に突然のキック! ブラブラして反動をつけての見事なキック?だったらしい。トイレを嫌がって怒っているような時なら警戒するが、終わった後だけに、まさか…だったらしい。

 首を蹴られて、その後、調子が悪いと、祖母は寝込んでいた(でもそれは、いつも「私はひいていない」と言い張る風邪だと思う。昨冬だけでも3回寝込んでいたが、今年も「この5年、私は風邪なんかひいていない」とか言うから思いこみは恐ろしい…)。

 実はSは、パンツやズボンを置いておけば自分ではけるので(裏表はともかく)、もしかしたら「子ども扱いすんな!」という抗議だったかもしれない。なるべく自分でやらせてと伝えてあっても、私達の声は無視されているのだ。万事に置いてこうなので、食事のこと、排泄のこと、睡眠のこと…平日の昼間のことは「このやり方のままでは困る…」まま固定化してしまっている。

 けっ飛ばしたりして「もうこんなんじゃ同居なんてできない!」と言われては大変…と普通は思う所なのだが、私にいたっては、「そういう逃げ出し方があったか!」という感じで全然こたえてないのであった…。

(私の仇を取ってくれてよっしゃ…などとまでは言っていない!ちなみに私は義母との折り合いは悪いが、生まれてこのかた、友だちの母親にはめっぽう強くて人気があったのだ…。よくぞ、「この人だけはなぜかダメ…」という組み合わせを選んだものだ。ついでだが、うちの夫婦は共通の敵がいることで成り立っているような気がする…。)

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遊園地に行ってきたら…。 [ 最近のことの日記 ]

 本日、Sはクラス(交流の方ではなくて心障学級)の遠足で遊園地に行ってきた。子どもたち10人くらいのバスの旅である。

 我が家は行事には補助に行くお約束なので(就学相談編参照)、今回は妻がついていった。

 何でこの寒い時期に遊園地…という気もするが、平日ですいていたし、たまたま今日は暖かかったので、なかなか快適だったらしい。

 先輩達が、低学年の子の面倒を見るというテーマもあったらしく、親子だけでなくいろいろな子が一緒に乗り物に乗ってくれて盛り上げてくれたとのこと。いつもながらクラスのお兄さん・お姉さん達がありがたい。(時にしつこすぎる先輩もいるのだが、みんなが「○○君、しつこい!」と注意してくれたりもする)

 観覧車に乗り高い所を楽しむ。このブログの写真にあるとおり、Sは「高い所」をまったく恐がらない。

 ゴーカートにも、何種類かを2回ずつ乗ったとのこと。すいているからこその楽しみだ。

 子供用のジェットコースターにも乗ったそうだ。恐がって泣くのでは…という心配は杞憂に終わって、逆にスピードが落ちてくると、遅いことに対して、「ウーウー」とうなって怒っていたそうだ。ただ怒るだけならいいが、怒って靴を脱ぎ捨てそうになった…ということで、空から靴が降ってこなくてよかったよかった。

 午後、学校に、車で迎えに行った。学校の駐車場で、いつもの後部座席に乗せようとすると、普段は大喜びで乗るのだが、今日はなぜか怒っている。

何かと思うと、私と一緒に前に行き、運転席に乗り込もうとするのだ。

 「俺はもう運転できるんだぜ」

 …とはしゃべらないが、遊園地でゴーカートに乗ってきたものだから、「これも俺に運転させろ」と訴えていたのであった。なかなかおもしろい奴だ。(もちろん運転させていません)

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犬 [ 1年以上前をふりかえっての日記 ]

 Sの興味は何かと限定されていて、小さい時から車や機械は好きだが、動物にはあまり興味がなかった。

 動物園でキリンを見上げても、ちょっと見たらすぐ足元の檻ばかり見ているような感じだ。

 なので犬にもあまり興味はなかった。2歳の頃、散歩の途中で、あるお宅の犬小屋の前に赤いボールがあった。Sは赤い物が好きだったのでそれをすっと取りに行くと、中型犬が出てきた。びびるどころか、よその犬とボールを手で奪い合っていた…。怖くもないが、興味もなし…なのだ。

 しかし、先日Sの七五三のお祝いに親戚が集まってくれた時に変化があった。親戚の家の高級犬(名前がわからないが、足が短くて、耳立っているヤツ)がつながれて廊下にいたのだ。足が短くて「相手をなめた」のか、何を思ったのか、いきなり犬の背中をまたいで立っていた。なかなかおとなしい犬なので、じっと耐えていると、そのうち上に馬乗り(犬乗り?)になって座ったのだ。背中をまたいで乗る姿は文殊菩薩のようであったが、違うのは、犬の毛をひっぱったりいたずらをする所である。偶然とはいえ、来年の年賀状に使える写真が撮れてよかった。

 その後、急に目覚めたのか、通学途中の家の大型犬の檻の前でも立ち止まるようになった。見ているだけならいいのだが、寄ってくると、やはり毛を抜こうとしていてとても危険である。ひとまず友好的になるように「やさしくね」と言い聞かせながら、犬との友情?を育んでいる途中だ。

 そんなタイミングで、先日、小学校の入り口で、散歩中に飼い主を引っぱったりちょっと暴れている大型犬に遭遇。さすがに近づかなかったが、すっかり釘付けになって2分間くらい見ていた。ちょうどその犬に会う前に、遠くからあいさつをしてくれた私の教え子の女子中学生2名がいたのだが、そちらはまったく無視。

 二人は自分を待っていてくれたのかと思い、「先生のとこの子は、もううち達に夢中」とその日、学校でいばっていたのだが、残念ながら、実は、犬に負ける程度の魅力の二人だったのだ…。 

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公園デビュー。 [ 最近のことの日記 ]

 実は地元の公園はすでに、「はしご」する順番が決まっているほど制覇してしまっている。すべて小さな所なのだが、散歩コースとして片道30分くらいの3カ所。妻と行く時は、帰りにジュースを買うコンビニまでちゃっかりコースに入れている。

 今日のデビューは、よその公園。ちょうど4市くらいの地域の小学校合同展覧会(Sも半分は友だちがやってくれたような作品が展示されていた)をやっていて、それを見に行った帰りに寄ったのである。

 地元のものと違って大きな公園…ここは実は私の縄張りで、夏休みとかに、仕事帰りに寄って、ウォーキングやトレーニングに使っていた公園なのだ。その時からその一角に「いい遊具があるなあ…」と思っていたのだが、今日近くに行ったので思い出して、Sと二人で遊びに行った。

 車から降りる時は、「もう眠い」とぐずって、抱っこ状態で運ばれてきたのに、遊具が近づくと大興奮。父から降りて、ブランコに猛ダッシュ! 大人が飲み屋で「とりあえずホッケ」と注文するような感じでまずは無難な所からか。

 いつもの普通のブランコをやりながら周りをいろいろ見たのか、ちょっとずついろいろなものに挑戦していく。いつものとは形の違うすべり台。ロープに球体がついているようなブランコ。

 相当遊んだ後、ついに総本山に向かった。石でできた大きな山だ。半分は表面がコンクリートで、登りやすいようにこぶし大の石が埋めてあったり、ロープがたれていたり、鉄の足場が埋めてある。反対側は表面がつるつるの石で加工してある。大理石ほど高級じゃないから、石英とかそんな感じの、見た目肌色、中に白い石が光るような加工だ。これは見れば、「ああ」と思うのだがことばでは説明できなさそう…私が子どもの頃、近所の団地にあった「タコの大きなすべり台」と同じ素材で懐かしかったのだが、これは本当によくすべるのだ。

 何かと物の使い方がわからないことが多いSだが、こういうのには勘がいいようだ。登ったと思ったら、そのつるつる側をどう降りようかといろいろなポーズをしている。父の方は、必死で山に登ったのに今度は急いで下に降りないといけなくなり、一回目は相当あせって、必死の形相だった。

 はじめは腹這い・後ろ向きで降りてきた。急な角度と最後の加速に大興奮のSは、奇声というか超音波を発して喜んでいる。多分その後50回以上いろいろなポーズ(正座・後ろ向きなど)で滑っていた。そこに現れたのが少年A(6歳)である。おばあちゃんと現れたこの少年は、ちょっとよそのおじさんにも愛情を求めるタイプ!?で、なにかと私に関わりを求めてくるのだ。(おばあちゃんによると、お父さんの仕事が水曜休みで、少年が水曜は保育園に行くのでなかなか公園で一緒に遊べなくて…ということらしい)

 それにしてもなんだか憎めないヤツなので、聞いてくることにいちいちこたえてあげた。スタートは

「この子(S)、犬みたい!」

 犬のシルエットのトレーナーを着てたし、犬みたいなひもが付いていたし、どれのことだろう?と思ったが、

「だって、ずっと、キーとか高い音出して笑ってるよ」 
といってまねをし始めた。

 あわてたのはおばあちゃん。どうみても「ただものではない」とSのことを直感しているので、障がいのことにふれてはイカン…と諭したいのだが、どう伝えていいのかわからない。

「声が出ちゃうほど楽しいのよ」

とある意味正しいことを言ってくれるのだが、少年が

「でも、この子、他のことばは全然言わないよ」

とか言うからドツボにはまってしまった…。

「でも、お父さんには伝わっているのよ、『楽しいー』って。」

 半分合っているような、でもあの超音波の意味までは聞き分けてないよ、おばあさん…と思ったが、しょうがないのでここで私がフォロー。悪意のない子で、こちらもイヤな感じではなかったので、サービスだ。少年にっていうよりはおばあちゃんに向けて、

「この子は今しゃべれない子なんだよ。自閉症って言って、人になにかを伝えたり、伝えられたりが苦手なんだよ」と言った。

 少年はすかさず
「キーとか言うのは何で?」

私「受け取ったり伝えたりのアンテナがうまく働かないんだよ。だから、なにか伝えたい時もあの超音波になったりするんだよ」

「あいうえおとか言えないの」

私「その音は言えるんだけどね。バボビビブボーとか意味のわからないことばになるんだ。外国語をいわれてる感じかな。」

少年、急に話題が変わって

「何の仕事してるの?」

「これ、そんなこと聞かないの」…とたしなめるおあばさん。

「うーん、言っちゃうと、もし会ってしまった時に驚くよ」

「えっ!警察官ですか」と急につっこむ祖母。

「いえ、ちがいます(笑)」

 といろいろな会話が続いていった。

 おばあさんは気が楽になったようで、いろいろと世間話をしてきた。
「大変ねえ」「奥さんも大変ねえ」「この間テレビで見たのよ」

「光とともに…」だけでなく、いろいろと自閉症が話題になり始めた最近は、どんな障がいかを伝えるのが楽になったような気がする。もちろん、ちゃんとわかってもらっているかどうかはよくわからないが。

 その後も、ブランコ・大型すべり台…となにかとその子と一緒になるが、Sは特に相手にしないし、少年Aは私に話しかけてばかりだし、今ひとつ交流にはならなかった。

 こちらが帰る頃、少年Aが聞いてきた。

「この子、僕の話わかるのかな?」

私「全部はわからないかもしれないけど、今度試してみてね。そういう友だちが小学校にいたらやさしくしてね」

 美しいまとめであった。

 ただ、本当は「その子も、幼児ことばで発音がはっきりしない」ので、Sどころか、身内でなければ「何言っているかわからない!」という感じだった。
私は仕事柄、不明瞭な発音、ミミズが這ったような文字、元の意味がわからないようなまちがい…をくみ取るのが上手なので会話できたのであった。

 SとAのかみ合わない会話…ぜひ実現して見てみたかった。

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S君の通学風景 [ 最近のことの日記 ]

 玄関を出る所から父と手をつないでいく。まわりから見ると「ほほえましい」のだが、実は「逃げられない」ために片時も放せないのである。

 うちの下り坂は、なぜかサイドステップで走り下りる…と決めているようだ。元気のいいのはここまでで、そこからは少しぐずりながら進む。

 青信号のルールを教えるために、普通は大人が無視するような場所で押しボタンを押して待つ。しかしこのわずか4m幅の信号待ちが、押すタイミングによっては長いのだ。多分3分以上ある。「帰る」と怒り出しそうなこの場所で数分を待たせるために、腕にぶらさげたり、自分のまわりを回らせたり、石碑?をくるくる回らせたり、こちらは必死になる。

 信号を渡ると100mくらいで八百屋さんがある。ここのおじさんに握手をしてもらうのが日課となり、おじさんが外にいなかったり、店が休みだと、恨めしそうに店の中をふりかえっている。

 ぐずっている日でもおじさんの握手は「機嫌を直す」ので重宝している。他には、1ヶ月に一度くらいしか会わないが、近所の美人のお姉さんが「おはよう」と手を振ると一発で機嫌が直る。この時は、父もかなりご機嫌で、通学路が、街が輝くのであった…。(親子だなあ)

 クラスメイトの家を通り過ぎるが、ここで会うことがあっても、とりあえずここでは別々の道を行く。それぞれが通学路と決めた道が、横断歩道を渡る所、裏道に入る所などが微妙に違い、お互いに自閉ちゃんなので、変えない方が身のためなのだ。
 
 横断歩道を渡ると、最近お気に入りの犬のおり…ちょっとだけ見てまた歩く。

 ここでお気に入りのフェンス…があるので手でこすって歩く。その先のざらざらのブロックまでこすると手が切れるので注意。

 休日のお気に入りの公園の脇を違う方向から通り抜ける。遊んでいい休日とはわざと違う道にしている。ここにはいざという時の「立ちションの溝」があり、遊んでいる時や朝しなかった時などなぜかここでならやるのだ。緊急用トイレ(立ちション用)である。

 坂道の石組みの壁のこけを手で落としながら(この頃はすでに手は真っ黒)登った後、テニスコートの脇の低い塀の上を平均台のようにして歩く。途中、脇の溝が深くなっていて、落ちると危険な所もあるが、サーカスに売り飛ばすための訓練!?なのでがんばってもらう。(ちなみに2回ほど落ちてひざをすりむいている)

 小学校付近には、ある怪しい欧米(アングロサクソン系?)のおじさんがいて、多くの児童の鬼門となっている。必死で走り抜ける子や、遠回りして避ける子もいるのだが、うちは真っ向勝負で、とにかくこちらから先に「おはようございます」とあいさつしてしまうのだ。大人には非常に難しい存在として有名な方なのだが(特に学校への苦情など)うちの親子は一応いい印象となったようで、握手させられたり(実はこちらは汚れた手のまま)、なぞの缶バッジをもらったり、国際親善ムードである。多分、Sは、あまりイヤではなさそうなので、まあいいか。

 学校の敷地に入ると、中では自由に歩いてよいとした。でも、教室に行かずにブランコに行く危険があるので前半は抑え気味。このあたりで、よく特学に遊びに来る子達が(主に4年の女子)声をかけてくれたり、くるくる回してくれたり、機嫌が悪いと抱っこして連れて行ったりしてくれる。

 こうして、30分歩いて、やっと教室にたどり着くと、結構ご機嫌な日が多いのである。

 ちなみに最近わかったのだが、一番遊んでくれる4年女子は、なんと八百屋のおじさんのお孫さんであった。 すばらしい一家だ!

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Sの偏食 [ 最近のことの日記 ]

 自閉症児の偏食指導は大変…ということは聞いていたが、7歳となった今でも相変わらずである。

 スタートは母乳。何ヶ月かはおとなしく?飲んでいたが、ある日から急に、「こんなん飲めるか!」って感じで妻を押しのけて怒るようになり、勝手に断乳した。すでにミルクと併用していたので問題はなかったが、「自分で」断乳を勝手にしてしまう所が今思うとSらしい。

 好き嫌いが多いというより、食べる物が少ないという感じだ。それでいて、好きな物ならいつでも食べてくれるのならまだいいのだが、その時の気分で何を食べるかまったくわからない。

 「みんなと同じものを作って、食べなければほっとけばいい。腹がすけばそのうちいろいろ食べる」という私の説は、まったく無視され、あれこれご機嫌を伺うようなメニューが特別に作られている生活は変わっていない。(そして食べなかった物が私達におりてくる) 結局、そういう食生活が習慣化して、給食の時間をちゃんと食べて乗り越えられず、午後は機嫌が悪くなるので早めに引き取る…という生活がいまだに続いている。

 以前より少しずつ食べる物が増えてはいるのだが、「イヤだと食べない」というのをぜひなくしたいものだ。

 それはさておき、Sの好物というのが変わっている。ほぼいつでも食べるものは、なんと魚の「皮」。鮭は、身の方も特によく食べるのだが、まずはよく焼けてぱりっとした皮から食べ始める。確かにこれはまあまあおいしい。が、ぬめっとしていてもいいようだ。こうなると他の魚でもいいようで、サンマの皮とか、ぶりの皮とか、はまちの皮とか、何でも食べている。給食の時間は、他を食べないSのために、魚が出るとみんなが皮をくれるようで、「今日は7人分、皮を食べました…」となるのだ。

 マイブームが去ったものもあるが、これまで好きだったことのある物は、チャーハン、赤飯(○ブンイレブンのおにぎり限定)、カリカリに焼いたベーコン、のり、たたみいわし、ちりめんじゃこ、鳥の唐揚げ(最初はころものみ、今は肉も)、ごまドレッシングのかかった生野菜、レトルトカレー、ラーメン・おそばなどの麺類、ごま…あとはスナック菓子などである。

 品目は少ないのに栄養の種類が色々あったり、なんだか体にいいものが多いせいか、あれだけろくに食べないくせに、一応育っているし、病気にならない。風邪をひいても「自然治癒力」で2日も寝れば治ってしまう。風邪の時は、断食するか、自分に必要そうな食べ物を単品食いするから不思議である。

 先日、学校の調理実習でオムライスを作ったそうだが、珍しくSが食べ物を欲しがるので、途中の段階でつまみ食いさせてもらったとのこと。生玉ねぎをみんなが涙混じりに刻んだ状態…。いきなりやってきて、ほえたり泣いたりしながらたくさん食べたので、みんなはあぜん! しばらくして、ほかほかのケチャップライスができた時も、それをばくばく食べさせてもらったそうだ。チキンライスもふくめて、ケチャップライスは家ではまったく食べないのだが、外では好きなようだ。

 そしてオムライス完成! でも完成品はまったく食べない。たまご、玉ねぎ、ケチャップライス、鶏肉…などすべて好きな物なのに食べないから、まったく不思議な男である。

 ちなみに、生玉ねぎのバカ食いに、家の者はまったく驚かないのだ。スーパーで、子どもが落とした○○を買うハメになった人はいるかもしれないが、うちの場合は「生ネギをかんじゃったので、買うハメになった」ことがある。買い物帰りの車内で、袋からはみ出ている「生ネギ」や「生ショウガ」をまるかじりするのを見ることもしょっちゅうだったもので…。

 ちなみに何でも食ういやしい父(私)が珍しく苦手とするものは、紅ショウガとミョウガである。


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まわるまわる。 [ 最近のことの日記 ]

 いろいろなことがわかるようになってくれることは嬉しいことだ。少しずつ少しずつとはいえ、うちの自閉ちゃん=Sもいろいろなことがわかるようになってきて、ちょっとしたことでも嬉しいものだ。

 たとえば、「ドア閉めて!」  開けっ放しで行こうとして声をかけると「パタン」と閉まるようになった(ただし、閉め方が激しい)。

 車の中で遊ぶ時、後部座席から前の方にやってくる。 「あっ、靴!」というと、またもどって元の場所で脱いでからまたやってきた。

 初めて行くコンビニの冷蔵庫の前でピタリと止まる。ドアを開けてしばらく眺めてから、高い段にある「○ツ矢サイダー」の方に手を伸ばして「ウー」。スーパーでも○ビースター・ラーメン丸を前に、「お願い」と手を合わせて拝む。好きな物が自分でわかるようになった。

 一方で、わからないのをいいことに親がごまかしてきたことが、ごまかせなくなってきた。よく行くスーパー、○急ストアのゲームコーナーには、小さな子の遊び場があり、そこには小さなメリーゴーラウンドがある。この階でトイレに行くとちょうどここに出てくる。馬が3つだけの小さなものなのだが動かすのに200円もかかる。

 もっと小さい頃に、馬に乗って嬉しそうだったので、お金を入れてやり、回したこともあったのだが、大きくなってだんだん格好悪くなってきたので、最近は、またいで乗っていてもしばらく待ってから、「今日は動かない日だねえ」などとごまかしていた。

 ところが本日は乗ったあとがんとして動かない。先週、遊園地でメリーゴーラウンドにも乗ったから、しばらく待つと動くもの…と思っているようだ。ちょうど私は100円玉が1枚しかなかったので、何とかあきらめさせようと、「待ってても動かないねえ。今日はダメな日だね。さあ行こう」といってもしがみついて離れない。ちょうど妻が他の買い物からもどってきたので、100円をもらって、動かすことにした。

 「粘れば動く」と思われても困るので、200円を自分で投入させた。不思議なもので、こんな練習をしたことないのに、上手に入れるではないか。2分くらいメリーゴーラウンドは回り、そして止まった。「もう1回」と拝んでいたが、もうおしまいと告げると、今度はすんなりあきらめた。

 今後、この場所に来た時にどうやってごまかそうか、それとも乗るか、お金を入れる練習をするか…だんだん手強くなってきた。

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犬 2 [ 最近のことの日記 ]

 Sの通学路にいる犬は、実は結構ほえる犬だ。通りを歩いていて、急にほえかかるような犬なので、よく驚かされて苦々しく思っていた。

 朝で寝起きのせいなのか、それとも犬も年をとって弱ったのか、今年になって、朝Sと通る時はとてもおだやかだ。

 Sが柵をのぞくと、寝転んでいても寄ってくる。今日もSは、いつもの「鼻の穴突っつき」攻撃をしていた(はたから見るとかまれそうで怖い)。

 そのあと、柵の下から手を入れて、急にしっぽつかみ! これには犬も驚いて「キャン」と言ったが、そう怒ってはいない。間、髪を入れずに、犬の前足を取って肉球いじり…。急に犬好き(犬いじめ?)になったとはいえ、そこまでやるか?という感じだ。

 それより、犬、昔の威勢の良さはどこに行った、そんなにやられっぱなしでいいのか? と思った。

 どうもヤツらは、私にはわからない高い周波数で会話をして仲良しらしい…。

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不安定な男。 [ 最近のことの日記 ]

 今日は朝からSが不機嫌。家を出てから、すぐに泣いたり怒ったりでなかなか学校に行きたがらない。やっと軌道に乗って歩き始めても、急に泣いたり怒ったりで一休みしてしまう。

 嬉しいことのオンパレードで、近所のお姉さんに会えて手を振ってもらえたり、八百屋のおじちゃんがいて握手してもらったり、犬もオリにいて仲良くしたり…すべていいことずくめでもなかなか機嫌が直らなかった。

 実は前日の晩に、ばあちゃんにこっぴどくしかられて、その後からずっとこんな感じだった。前日は療育センターでSTとOTをがんばって絶好調だったのだが、帰ってきてからは、疲れてか眠くてか、小パニックを起こしていた。

 落ち着く部屋にでも運べばすむのに、祖父母が居間のこたつに入れてしまい、そこで泣きわめいていた。暴れれば当然なのに、こたつの上のジュースをこぼしてしまい、そのことにばあちゃんが激怒!
「気をつけるように今言ったのに!」と不条理な怒り(それがわかってやめられるならパニックじゃないし、自閉症じゃないし…、ジュースを置いていたのはそっちのミスなのに)で、しかってグチグチイヤミを言ったので、その後は2階に行ってくつろいでいても、思い出しては泣く(怒る)という感じだった。

 で、今日も一日それを引きずっての学校生活。

 不安は的中。

 入っては行けない部屋に行こうとするのを止めてくれた4年生のお兄さんの腕をがぶりとかむ。

 抱っこしてなだめてくれようとした6年生の腕の中で暴れて、お兄さんは倒れて頭を打つ。

 …と一日に2件もやってしまった。仕事から帰ってきて連絡帳を見て、あわてて電話をして謝罪。先方は知っていたので(子どもがしゃべれるから)謝れてよかった。

 2軒の家とも許してくれて「お気になさらずに」と言ってくれたのだが、1軒のお話での、「前の、朝のマラソンの時のは本当に痛かったって家に帰って怒ってましたけど、今日のは大丈夫みたいですよ。本人も笑ってましたから。」のことば。

 その、前の朝のマラソンの…というのがわからない。
 
 同じ1年生の人違い? それとも…「S、いったい何をした?」

 そのお宅からは聞くのが恐くて、聞きそびれてしまったので、今度他の子どもにでも聞いてみよう…。


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コタツ男 [ 最近のことの日記 ]

 コタツ男のSは、今日も家に帰ってからずっと入っている。じいちゃんが入っている時は、そのお股に入り、人がいない時はコタツの奥の方までもぐって喜んでいる。

 そういえば自分も、子どもの頃よくもぐってはいたが、 あれは赤外線ヒーターか何かが明るくて楽しいのもあったような気がする。だから、今時の暗いヤツだと楽しみも半減しているのではないだろうか? でもヒーターが薄くなって、頭を打ちにくくなったので、潜りやすくなったに違いない。

 日中は1階(祖父母がいる)のコタツで過ごし、夜、2階(父母の階・主に父がいる)に来ると、今度はコタツに入らない。2階のコタツはなんだかトラウマがあるらしく? 数年前から嫌がる。代わって今年は、セラミックヒーターの前に足をつけて、寝転がり、さらにベッドから布団をひきずってきてかぶり、自作のコタツを作ってくつろいでいる。

 ちなみに上半身は私にもたれかかっている。ちょうど私がコンピューターのある位置に座ると、左側から常に重みを受けている感じになる。

 いいか悪いかは別にして、今こうやって私がコンピューターを使う時は、お互いに黙って、それぞれのこと(Sは本やカードをめくっている)をしている…という不思議な落ち着いた時間である。

 密着しているから…と安心して目を離していると、急に「チー」という音が聞こえてきて、紙とかを破いているので注意が必要である。

 と言いながらも最近はこうしているうちに私の方が先に寝ている…コタツに入ると「お休み3秒」なので入らないようにしているのに、Sが作る自作コタツ(セラミックヒーター+掛け布団)にすっかりお世話になってしまうのであった…。
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窓 [ 最近のことの日記 ]

 今朝というか深夜にやってくれた。Sによる真夜中のゲロばきである。

 隣の部屋で妻と寝ているので、大声で助けを求めていたらしいが、一度寝た私はそうそうは起きない(多分強盗とかが出ても同じと思われる)。そのうち直接呼び出されて、この寒い夜に、ゲロ始末をすることとなった。

 おかしいのは、吐いた本人はその後すっきりしてスヤスヤ寝ていること。両親だけは必死で布団の上のブツをとったり、ふとんカバーをはずしたり、壁を拭いたり…大変であった。居間の方に本人を移した時に、ねぼけたまま「添い寝しろ(推定)!」と引っぱるので、私は後始末から解放されて一緒に寝ることができた。でも、しばらくはもんじゃ焼きは食べたくないなあ。

 風邪をひくと吐くことが結構多いのだが(流行のノロウイルスとは関係なくても)、今回は何ともなさそうだ。多分前日のお菓子(「おっとっ○ アンド うにせんべい)の食べ過ぎだろうということになった。

 そしてお昼…空腹のためお菓子をあさりに行ったが求める物がない…「お昼ご飯だ!」と1階に連れて行ったのだがまだ用意できていない。しょうがないので1階のコタツに入って気を紛らわせよう…でもなんかパニックの前兆が…。

 そんなところにじいちゃんが自分の分だけおでん(前日の残り、Sは特に好みではない)を運んでコタツにもどってきた…実にタイミングが悪い。自分の食事かと期待してしまい、違ったから怒る……と予想通りになった所で、コタツで暴れて今度はおでんをこぼしたりしないように、また2階に連れて上がった。

 2階では、パニックの時に寝室のベッドの上で布団に入らせてそっとしておくと、自分で復活できるし、パニックの時間も短い。本人もだいぶそれに慣れてきた。で、そっとしている(部屋の外で様子を待っていた)となんだか鳴き声がいつも以上に早く聞こえなくなった…。

 前日のゲロ騒ぎで、ベッドも布団がなくてマットだけだし、いつもと違うのだから、そんなに早く泣きやむわけがない。イヤな予感がして、部屋に入ってビックリ!

 窓の外側にいる!!!!

 ヤツは窓から出て外側にいた。他の部屋からベランダに出たがることはよくあって、「ダメ」と言われてもどったりもしていた。ただこの部屋はベランダはなく、外側は屋根の上なのだ!

 日頃は窓自体閉まっているし、網戸にすれば内カギをかけていたのだが、この日はゲロ騒ぎであわてて空気の入れ換えをしたままになっていたのだ。


 Sはすぐに気がつき(ほんの3分くらいの間の出来事)、「チャンス!」と喜び、機嫌を直して、行動をしたのだった。よく向こう側に降りて転げ落ちなかったものだ。ケガしなくてよかった。

 ちなみに発見時のSは、窓越しにこちらを見て「ニヤリ」と笑ったのであった。ほとんどダミアン(映画「オーメン」より)のようだった…。

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冬休み [ 最近のことの日記 ]

 今日から冬休み突入! 講師をやっていると、「先に自分の授業が終わって、数日後に学校が休みになる」という時差が昔はあったはずなのだが(その期間は安心して平日のゆったり休みを味わえる)、今や授業時数確保のため教科の授業は目一杯。その結果、生徒や児童(自分のうちの子も)と同じ日からの休みとなった。

 木曜日に行っている所は2期制を採用しているので、最終日も終業式ではなく6時間授業…。 6時間目だけ冬休みの注意なる集会をやっていた。こうなってくるとなにかが違うような気がするのだが…。

 地域にもよるだろうが、今回の暦は生徒にとっては連続休みが長いおいしい冬休みだ。でも常勤の先生達にとっては、12月30日から1月3日しか休みがないというかわいそうなパターンだ。それから考えれば少しは長く休めると、ありがたく思うことにしよう。

 今日は少し暖かかったので、Sと一緒に公園に行った。冬休みスタートとは思えないほどすいていて(みんなはデパートとかに行ったのだろうか?)、いつもは順番待ちのある「球体がターザンロープみたいなのについていてロープウェイみたいにして下る乗り物(こんなので通じるのだろうか?)」は独占状態。そしてしつこいSのこと、あきもせず何度もやってとせがみ、計50回くらい乗って楽しんでいた。

 回数を重ねるうちに、下に行った球体&ロープを自分で持って上がったり、それに一人で乗ったりする練習ができたので、うまくなった。ただどうしても「足を上げて自分でスタートする」というのができなくて、つい降りて手を離してしまって、無人のままの球体が下っていく…というのが何度もあった。結局最後まで自力スタートはできなかった(親がわかる時にスタートした方が、他の人がいる時は安全とも言えるからまあそれも良しか)。

 Sは、枯れ葉オタクなので、日頃から手に取っては握りつぶして、パラパラと降らせたりするのだが、今日の公園はまさに枯れ葉の山。葉っぱにさわる、葉っぱをたくさん持ち上げる、葉っぱを人にかける、葉っぱをけっとばす、葉っぱの中に足をぐりぐり入れる、葉っぱを自分の上に降らせる(銀行強盗が札束を前にやる感じ)、葉っぱの山の中をゴロゴロころがる…真冬の泥遊びになってしまった。

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うまとも [ 最近のことの日記 ]

 馬は馬でも今回は、競走馬ではなくて、乗馬の方の馬について。

 私の同僚だった方のご姉妹で、障がい者乗馬とかに興味を持って、気がついたら海外修行に行っている…という強力な人がいる。その同僚もパワフルな人だったが、さすがは姉妹…会社を辞めてそっちの世界へ…とかなかなかできることではない。

 とにかくすごいなあ…とHPで見ただけでもその人のことに充分驚いているのだが、このジャンル自体が日本ではまだメジャーではないので、オーストラリアとかの規模というか商業ベースにも乗れていそうな広まり方に驚いた。

 興味のある方は、右側の「お気に入り一覧」の中の「うまともねっと」から入ってみてください。

 よく自閉症児とイルカの交流なんて話題を聞いたが、馬とも気が合いそうだなあ…。うちのSも、通学途中にいる例の犬をさらにてなづけてしまった。先日は、Sが来ると、まず鼻を指でつつかせて くれて、その後ゆったりと後ろ向きになった。

「どうぞ、しっぽをおさわりください」という感じで差し出し、それを受けて、Sはしっぽを強く引っぱっていた。(笑)

 それでも犬は怒らないので、何か二人(二匹?)の間に暗黙のやりとりがあったようだ。

 私達のように必要以上に言語に頼らないからできるコミュニケーションなのかも。いずれにしても、動物も自閉症児もあなどれん!

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